歯根を埋入する

インプラントという言葉を歯科医院で目にしたことがある方も多いはずです。インプラントとは、近年日本で急速に普及した義歯の治療法の一種です。従来のブリッジや入れ歯が周囲の健康な歯に装着するのに対し、インプラントはその歯だけで治療が完結するのが大きな特徴です。歯の顎骨の部分に、直接インプラント体と呼ばれる金属を埋め込み、そのうえに義歯をかぶせます。やがて埋め込んだ金属は骨と結着し、安定して噛むことができる歯根となるのです。 このインプラント治療は、最近では多くの歯科医院で利用可能となっています。しかし、外科手術を必要とするため、術前に検査が必要です。そうした様々な費用も含めると、平均しても35〜45万円という高額な治療費がかかります。費用面で見ても、安心して任せられる歯科医師を選ぶことが重要です。

日本で初めてインプラントの手術が行われたのは1980年代のことでした。現在のインプラントとして使用されているねじ状の金属による臨床実験がスタートしたのは1960年代とさらに古い時代の出来事ですが、それから世界的に認められ、日本にやってくるまでには相当な年数がかかっているのです。 もちろん、日本にその技術が持ち込まれてから一般的な歯科治療として広く普及するまでにも時間がかかりました。1980年代に手術がはじめて行われたころは、大学病院など大病院でのみ採用された治療法だったのです。最近では広く普及し、街中の歯医者さんでもインプラントに関する相談が可能ですが、注意も必要です。確かな技術を持つ医師のもとで手術を受けるには、医師の実績やクリニックの方針など総合的に判断する必要があるからです。